PCからのデータ流出に関する注意喚起
PCのストレージ(HDD,SSDなど)に保存されたデータが不要になった場合、一般的に以下のような手順でデータ削除を行います。
- 1. ゴミ箱に移動する。
- 2. ゴミ箱を空にするか、Shiftキーを押しながらDeleteする。
- 3. ストレージを再フォーマットする。
Windows,Mac共にこの処理を施したストレージから消去したはずのデータを再び呼び出すことは、ある一定の技術を用いることで可能になります。
また、このストレージが悪意のある再利用者の手に渡ってしまうことで、予期しない犯罪まきこまれる可能性があります。
当社では、個人様・企業様の別なく、ストレージから消したはずのファイルは簡単に蘇らせることが可能だと知っていただき、犯罪を未然に防ぐためにPC内のファイルの扱いに関する啓蒙活動をblogやSNSを通じて行っています。
PCのストレージに記録されたデータは、ファイル管理領域と実データ領域に分けて保存されています。ファイル管理領域には、ファイル名や、作成日時、更新日時やファイルサイズ、ストレージのどの領域に保存されているかなどの属性情報が詳細に記録されています。ファイルを削除しても、その管理領域の詳細情報が部分的に変更されるだけで、別の場所に保存されているデータは無事に取り出せる可能性が高いのです。
フォーマットしてしまうと、この管理領域の属性情報は無くなってしまいますが、データ自体は取り出せる可能性が高いです。
このデータ取り出しの技術は、本来であれば急にPCが壊れてしまったり、誤って大事なデータを削除してしまった場合の救済措置として開発された技術です。この技術が犯罪に用いられることがないよう、当社では、エンドユーザー様に向けての注意喚起を続けています。